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memo

2023/12/31
悟浄総モテ現パロ、前回の続きで悟空と八戒。しばらく沈黙の中で、お酒が進みます。口火を切ったのは悟空。「……ヤってんのかな?」「……どうでしょうね」淡々とグラスに口をつける八戒。「……まあ、あれ以上、三蔵のことを僕たちに見せたくなかったんでしょうけど」ちょっと唸った後で、たまりかねたように悟空が吠えます。「ってゆーかさあ!いつものノリで『オイ何してんだよ』とか笑って流せばいーじゃん!なのに赤くなったりしちゃってさあ!あんなマジなリアクションしたらそりゃ三蔵も怒るって!!」「……キスしたの悟空ですよ?」「そぉだけどっ!!」自分も顔を赤くしながら、膝に顔を埋める悟空。「……もーヤだあいつ……」そんな悟空を横目に、顔色も変えず、同じペースで飲み続ける八戒。悟空がぽつぽつと、述懐を始めます。「……俺さ、子どもの頃の記憶がないんだ」「……」「何か、俺、色々あったらしくて。今俺が普通に笑ってられんのって、三蔵と、三蔵んトコのおっちゃんと、あと一応、悟浄のおかげなんだよな。あいつらが俺のこと大事にしてくれてんのスゲェわかるし、俺もそーゆーふたりの気持ち、裏切りたくないって思う。……だけど……」「……悟空」黙って耳を傾けていた八戒が、口を開きます。「……悟浄に拾われて僕がこの家に来た時、貴方だって戸惑ったでしょうに、身の置き所のない僕に優しくしてくれて、家のことも親切に色々教えてくれて、嬉しかったです。……だから、正直に言うんですけど」少し笑って、悟空を見る八戒。「……年下の僕の目から見ても、貴方はちゃんと愛されて、大事にされて生きてきた人なんだなと思いました。貴方の優しさと温かさに僕は救われたし、……正直、羨ましいとも思った。……子どもの僕に何がわかるんだと思うかもしれませんが……」一度言葉を切って、八戒が言います。「……キレイな人間なんていませんよ。汚れる権利も間違う権利も、きっと平等です。……わかりませんけど」弱腰で付け足した八戒の言葉に、拍子抜けする悟空。「……わかんねェの?」「わかりませんよ。僕まだ子どもですから」「えーっ、都合いい時だけ子どもになんなよな!」「都合いい時だけ子どもになれるのがガキの特権なんですよ」「……あー、確かにそうかも」「思いっきり甘えて懐に入って穏便にさくっと奪っちゃうってやり方もあると思いますけどね」「……ンなこと出来ねーって」「酔ったフリしてキスしといて何イイ子ぶってんですか」「フリじゃねーってば。……つーか酔ってねえと出来ねェとか、俺、すっげダサくね?」「まあ、ダサイですね」「……八戒容赦ねぇ〜」悶えながらもケタケタ笑う悟空と、ほっとしてる八戒。やがてちょっと吹っ切れたように、悟空が言います。「……あーあ。ヤってんのかなあ?」「……どうでしょうね」「俺もヤりてー」「……僕もです。奇遇ですね」
続きはまた来年。よいお年を〜。
2023/12/24
悟浄総モテ現パロ、4人で宅飲み。酔っ払った悟空が悟浄にかまします。むっちゅうううう。「……へへっ」唇を離し、へらっと笑う悟空と、固まってる悟浄と、勿論ばっちり目撃してた三蔵と八戒。そして悟浄の胸倉をつかむ三蔵。青筋立ってます。「……テメエ、今舌入れようとしやがっただろ」「いやっ、つい反射でっつーか今のは悟空からだからノーカンだろ!?」「……顔赤いですよ、悟浄」ナチュラルに杯を干す八戒の淡々とした指摘に、ちょっと黙っちゃう悟浄。「……えーっと、三蔵もする?」「死ぬか?」「スンマセン」胸倉をつかむ手はそのままに、ふっと笑う三蔵。目が据わってます。「……俺だけじゃあ不満か?贅沢な奴だな」「……三蔵」「テメエの人生を与えることは出来ても他人の人生を受け取る覚悟は出来ねえか。そんなだからテメエはいつまで経ってもハンパなんだよ!」三蔵の強い視線を受け止める悟浄と、そんな悟浄をみつめる三蔵。不意に、三蔵の肩の力が抜けます。「……どいつもこいつも、馬鹿ばっかりだ……」重なろうとした唇を、手の平でそっと止める悟浄。「……ココじゃ嫌なんだけど。場所変えね?」連れ立って居間を出て行く悟浄と三蔵、そして残された二人に落ちる沈黙。続きます。
前回ちょっとブレたので軌道修正。こういうのが楽しい。
2023/12/23
21日に拍手下さった方、ありがとうございます!
悟浄総モテ現パロ、4人の食卓。八戒の手料理にテンション上がる一同。「すげえっ!うめえっ!!」「ありがとうございます。おかわりありますよ」「おかわりっ!」「いやマジでうめえわ。こんな手の込んだモン久々に食った」「……三蔵さんは、お味いかがですか?」「……悪くねえ」「良かったです」「ふん」「……皆さんあんまり、自炊はされないんですね」ご飯をかき込みつつ、悟空が答えます。「んー、結構皆バラバラだけど、一緒に食う時は悟浄か俺が作るかな。八戒も初日に食っただろ?悟浄のラーメン」「……あれラーメンだったんですか?」「哀れな目で見んな。いーんだよ旨けりゃ何でも」「確かに見た目はあんまだけど、食ったらちゃんとうまいよ、悟浄の料理」「三蔵さんは?」「三蔵料理出来ねェんだよ」「あとすぐマヨ入れる」「うめえだろうがマヨ」
話は変わって。「てかさ、すげえ手際良かったし、八戒ビジュもイイし、動画映えしそうじゃね?俺編集するからさ」前のめりな悟空と対照的に、表情を曇らせる八戒。「……いえ、僕はそんな。地味にいきたいんで」「……コイツの立場考えてみろ。俺らにも身元明かせねえような奴がネットで顔出しなんか出来る訳ねえだろ」「身元なら昨日俺が聞いた。17歳の高校2年生。ココに来るまでにグレーなことシてたらしいから顔出しは無理だな」「ええっ、八戒高2!?見えねー!」呆れと苛立ち混じりで、深々と溜め息を吐く三蔵。「……やっぱり訳アリじゃねえか……」「まーまー。俺らだって似たよーなモンでしょ?」「……チッ」「まあでもいい加減自分の金も必要だよな。三蔵コイツに何か仕事振って給料やれよ」「ふざけんな何で俺が」「……あの、三蔵さんお仕事は何を」「あー、こいつ探偵やってんの。嫌々だけどな」「……探偵」「別にてめえのことは調べてねェよ」先回りした答えに、柔らかさが滲みます。それを感じ取って少し笑う悟浄と、意を決したように三蔵を見る八戒。「……あの、三蔵さん。僕、結構有能なので、お役に立てると思います。……お願いします」眇めた視線を送った後で、ゆったりと、食後の一服に火をつける三蔵。「……随分と自分の能力を頼んでるようだが、そんなに中身に自信が無ェか?」言葉を失う八戒と、たちまち気色ばむ悟浄。「おい三蔵っ、ガキに何つーこと言うんだよ?」「まだそんなこと言ってんのか。コイツはンな可愛げのあるタマじゃねェんだよ」「ガキだろ未成年なんだから」「大体猫被ったところで隠せてねえんだよ。……コイツは確かにお人好しだが、貴様が手玉に取れるような男でもねえ。人のモンに手出してる暇があるならテメエの足場固めて出直すんだな」ピリッとした空気の中、視線を交わす、三蔵と八戒。「……悟浄が、僕の居場所はココだって言ってくれました。貴方もお察しの通り、僕は大事なものを守る為なら手段を選ばない人間です。もしも貴方が僕の能力を必要としてくれるなら、その期待には必ず応えてみせます。……それとも」微笑みを浮かべて、三蔵を見下げる八戒。「僕みたいな若くて顔がキレイで性格の悪いぽっと出のクソガキに、悟浄と積み上げてきた関係を崩されるのが我慢なりませんか?」「……貴様、イイ度胸してんじゃねえか……ッ」ゴゴゴゴゴ。と、なりかけたところで、悟浄の声がかかります。「ちょっとおふたりさーん?こんなうまい飯食った後に何でそんな修羅場になってンのよ?」「ッ、……てめえが余計なこと言うからだろうが」「だから別に嫌ならコイツじゃなくて俺に言やぁいーだろ。……おまえもンな気負うなって。ガキだぜ、17は」「……悟浄」「てかちょっとコーヒー淹れてくんね?」「……あ、はい」「ブラックな」「あ、俺カフェオレにして!」「……三蔵は?」「……ブラックにミルクつけろ」「……わかりました」キッチンに消える、八戒の背中。
ククッ、と悟浄が人の悪い笑みを浮かべます。「血の気多いねー、おまえら」「……ひとまとめにすんじゃねえよ。殺すぞ」「……三蔵と渡り合える奴はじめて見た。スゲェな八戒」事の成り行きを静観していた賢明な悟空。溜め息を一つ吐いて、三蔵が探るような視線を悟浄に向けます。「……仕事やるのは構わねェが、いつまでここに置くつもりなんだ」「んー、アイツが自分から出て行きたくなるまで?……ま、俺はおまえら、結構相性イイと思うぜ?」「……おまえな」心底呆れたような三蔵に、悟浄が笑います。「……そんな長くねェよ。たぶんな」真意がつかめず眉を顰める三蔵と、悟浄の静かな横顔をみつめる悟空なのでした。
……思いついたところだけ書くつもりだったのにストーリーが走り出してしまった感があってどうしよう。続く。
2023/12/21
17日に拍手下さった方、ありがとうございます!
何かサーバが不安定になってる?ぽくてサイトが見れたり見れなかったりしますね。アクセス出来なかった方がいらしたらすみません。そして悟浄総モテ妄想にお付き合い下さってる方ありがとうございます。断片的な妄想は浮かぶけど細部を詰めるとなったらめんどくさくなってどうせ永遠に成形しないに決まっているのでココで書かせてもらおうという訳です。三蔵と悟空が悟浄を巡って争ってる構図ってめっちゃ面白くないですか?間接的に推しをディスってる気がしないでもないですが、まあ、原作ではありえないよなあ、と。てゆーか三蔵と八戒は普通に悟浄のことで争ってるので悟空まで参戦しちゃうとさすがに一行内のパワーバランスがおかしくなるっていうか、それこそ悟浄が全員抱いてるっていう私の妄言が真実味を帯びてきちゃうといいますか。まあ三蔵と八戒のことはこの時点で既に抱いてたんでしょう。何が言いたいかというと悟浄に対して比較的フラットな悟空の立ち位置萌え〜ってことなんですけど。カミサマ編の例のくだりで悟浄の名前出すタイミングとか完璧ですよね。あのシーン本当大好きで読む度ニヤニヤニヤニヤしちゃうんだけど、悟空のセリフでもうさすが悟空さん!ありがとうございます!ありがとうございます!ってなるんですよ。悟浄の中にある真っ直ぐさや思いやりを引き出してくれていることも、日々感謝の念に堪えません。悟浄中心に世界回しちゃって申し訳ないけどこの気持ちに嘘はないです。あと前回書いた分で言うと、どんな世界線でも三蔵は悟空が好きなのと、三蔵は悟浄ほど悟空を子ども扱いしないので、こんな感じかなあと。三蔵優しいよなあと思うんですホントに。
2023/12/15
悟浄総モテ現パロ、三蔵と悟空。「……言っとくが、アイツはおまえが思ってる百倍めんどくせェぞ」「……そぉかな。悟浄って結構単純じゃね?」それは相手がおまえだからじゃねえのか。浮かんだ言葉を腹の底に落とし、密かに嘆息する三蔵。悟空に言えない言葉が出来ちまった。あのクソ河童のせいで。「……さんぞー、俺、ココにいていいのかな」「……何で俺に訊くんだよ」「いや、だってさ」「大学卒業するまでって話だっただろうが。テメエはまず自分のこと考えろ」「……うん」うつむき気味な悟空を横目に、三蔵がふっと笑います。「……それとも、悟浄に引き留められてえか?」言葉を詰まらせ、複雑そうな表情で三蔵を見上げる悟空。「……何か三蔵、意地悪くね?」「……気のせいだ」
こういうシチュエーションとかやりとりがめっっっちゃ好きです。あと三蔵悟空八戒ルートが全部見たいしハーレムエンドも欲しい。
2023/12/13
11日に拍手押して下さった方、ありがとうございます!
悟浄総モテ現パロ、八戒編の続き。何か外で話してるふたり。「……出て行けって言われると思ってました」ふーっ、と煙を吐き出す悟浄。「行くアテあんのか」「……いえ」「何でそんな破れかぶれなのよ」「……どうとでもなりますから。僕、結構『需要』あるんです」夕方の暗がりの中、柵にもたれかかって川面をみつめる八戒と、その横で煙草を吸っている悟浄。「……ま、アレだ」前を見たままで、悟浄が言います。「今のおまえの居場所はココなんだから、他に行きたいトコが出来るまではココにいりゃイーんじゃねえの」「……僕、貴方のことが好きなんですけど」「そうみたいだな」「飼い殺しじゃないですか」「いや飼ってねェし。殺してねえよ」「どうして僕にキスしたんですか?」呆れたように肩を竦めて、悟浄が八戒に視線をくれます。「……期待してくれてるトコ悪ィけど、意味とかねーよ。ノリ。ノリっつーか、ついで?」「……ついでですか」「そ。」「……貴方いつもキスした後にあんな顔するんですか?」悟浄と真っ向から目を合わせて、八戒が笑います。「……鋭くて、結構迫力ありましたよ。殺されるか犯されるんじゃないかと思いました」殴られただけでしたね、と続けた八戒の胆力に内心舌を巻きつつ、悟浄が一言。「……忘れろ」「忘れません」
続く。
2023/12/10
悟浄総モテ現パロ、三蔵編。「メンヘラを沼に沈めて楽しいか。趣味が悪ィんだよテメエは」「…ンなんじゃねーって」ぽつりと悟浄が言います。「……血の色なんだとよ」「あ?」「俺の髪」勿論三蔵は一笑に付します。「くだらねえ」「…わぁーってるって」「わかってねえんだよ」「……そんなに妬ける?」そこそこ長い付き合いなので、言葉遊びに持ち込まれたことは三蔵も察しています。全くコイツは。「……テメエが誰のモンか教えてやる。さっさと来い」「……はァい」※53です。
悟浄もなかなかですが三蔵も大概。更に続き。
「……三蔵、俺、美食家だから」「……ッ、うるせえよ……」
2023/12/08
悟浄総モテ現パロ、八戒編。何やかんやあって八戒に押し倒される悟浄。しかしそこで動じる悟浄じゃありません。「……おいおい。ナニするつもりよ?」余裕ぶった悟浄と対照的に、思い詰めた様子の八戒。そんな八戒が、ほんの少し笑いながら、悟浄の髪を掬います。「貴方の髪、……血の色ですね。……はじめて見た時から思ってました」悟浄の表情から、笑顔が消えた。
八戒は何歳でもパンチ効いてると思う。この後、下から体勢を入れ替えた悟浄が八戒にキス、八戒が動揺したところで、腹に一発入れて沈めます。続く。
2023/12/07
6日に拍手下さった方、ありがとうございます!
悟空編その後。「悟浄のことだから、どうせ『俺のことなんかやめてもっとイイ恋愛しろ』とか思ってんだろーけどさ。……俺、やっぱり、悟浄が好きだよ」「……バーカ」ちょっと大人になった悟空と、何とも言えない気持ちを密かに噛み締めてる悟浄。……あんま泣かせたくねェんだけどな。
続く。
2023/12/06
先日の悟浄総モテ現パロ、悟空編。何かたぶん余計なこと口走っちゃった悟空に悟浄が言います。「……それってさ、俺にヤり捨てられてもイイっつーこと?」「俺、結構おまえのことは大事にしてるつもりなんだケド」悟空から飛んできた拳を、素手で受け止める悟浄。悟空が本気で殴ったら悟浄吹っ飛ぶので、受け止められてる時点で本気じゃありません。冷たくされようが酷くされようが、悟空は悟浄を本気で殴ったり出来ない。その事実が悟浄に伝わってしまうし、伝わってしまったことが悟空自身にも伝わります。バタン!とデカイ音を立てて部屋を出て行く悟空。一人残された悟浄はガシガシと頭を掻き、肺の底から、クソデカ溜め息を吐くのでした。続く。
2023/12/03
1日に拍手下さった方、メッセージ下さった方、ありがとうございます!お返事は下です!
シンプルに喜怒哀楽がテーマっていうのもイイかなあと思います、悟浄だけじゃなくて、4人それぞれの喜怒哀楽。毎度アイデア出しばっかりで全然形になってないけど。喜怒哀はともかく楽はあんまり書けてない気がする。悟浄の「楽」書いてあげたいな。
>>12/01にメッセージ下さった方
いやあ、あそこホント謎ですよね……「考えりゃわかる」嘘をわざわざ吐きに来たんでしょーか。家まで。三蔵が会いに来なければそれっきりになっていた可能性もなくはないのかなと考えると、埋葬編でふたりに仕事を持ち込んだことといい、結構三蔵の方から関わりにいってる感じもしてきます。あ〜うざ絡みというかダル絡みというかありますね〜好きなんだろうなあ〜。ちょっとでも楽しんでいただけてたらめっちゃ嬉しいです、こちらこそメッセありがとうございました!
2023/12/01
『024.涙を流す』をアップ。自白ネタ八戒編ですっ飛ばしちゃったシーンを書いてみました。八戒が微笑んだトコの直後です。エロくしたかったのにあんまエロくならなかった、残念。悟浄の持ってる暗い優しさが私は好きです。

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