頭おかしくなりそう。
膝立ちで俺の腿を跨いだ悟空が、喘ぎ声の隙間に言った時、それはこっちのセリフだ、と思った。
媚薬に脳まで冒された悟空に、理性が残っているとは思えない。ありえないことに、下半身を露出した悟空は俺の手の中で何度も絶頂を極め、ついには押し付けるように自分から腰を揺らしていた。
「あっ、さんぞ、やっ、キモチイイ、もっとっ」
「……」
「あっ、腰、止まんなっ、あっ、あっ」
動物的な本能で腰を振り、また射精する。溜まっていたのか若さなのか、勢いは衰えない。ゼロ距離で媚態を見せられ続け、いい加減熱い溜め息が漏れそうになるのを抑え込む。
「……萎えねェな」
冷静な素振りで、硬さを失わない性器をなぞる。底が見えないのは悟空本人も辛いはずだった。ぶるりと全身を震わせた悟空の指が、俺の肩に食い込んでくる。
「……さんぞっ……何か、腹んナカ、変っ……」
……ナカ。
顔面がかっと熱くなる。
タスケテ、と言われて助けたのは、そう出来るのが自分しかいなかったからだ。けれど身体を繋げてしまえば、なかったことにはならない。少なくとも、俺には出来ない。
「……さんぞっ、おねがっ……」
「……悟空」
「お願い、擦ってっ、ナカ、さんぞ」
「悟空」
少し語気を強め、正面から目を合わせる。悟空はびくりと肩を揺らした。
「……意味わかってんのか」
感情を抑えたせいで、声が低くなる。火照った身体、熱に浮かされた荒く甘い吐息。欲に潤んだ目の奥に、意思が灯ったような気がしたのは、都合のいい思い込みかもしれなかった。
「……わかってる……」
声を震わせながら、悟空は俺の目を見て、確かにそう言った。
ベッドに押し倒し、着たままだった上の衣服も捲り上げる。それだけで悟空は期待に濡れた声をあげた。自制出来る自信は正直なかった。シラフのくせに散々アテられて溜め込んだ熱が、本能のままに腰を振り、悟空のナカでぶちまけたいと暴れ出す。
「あっ、あ、さんぞっ、待って、待ってっ」
「……もう待てねェよ」
どうかしていると思いながら、本音すぎるくらいの本音を吐き出す。悟空は潤んだ目で口を噤み、俺の二の腕をそっとつかんだ。