【1day1pict】 お題配布元:1day1pict

169.安堵する


 ダチだからなんて口では言いながら、結局は好き勝手に八戒の身体を貪り食った訳で、何度も射精して人心地がついた頃には、自己嫌悪で気が沈んだ。どうせ殴られないことだって、する前から解ってたことだ。シラフだったら色んな意味でありえない行為だった。それでも八戒もイってくれてたことが、救いではあるんだけど。
「……悟浄、気持ち良かったですか?」
「……こんだけ俺のことイかしといて何言ってんのおまえ」
 ヨすぎてヤバかったっつの、と半ばヤケクソ気味に零すと、八戒は俺の腕の中で、良かった、なんて無邪気に笑う。余韻の残るしどけなさとのギャップがやけに色っぽくて、俺は溜め息を吐いた。その溜め息の意味をどう受け取ったのか、八戒は真剣な表情で俺をみつめてくる。
「……ありがとう、悟浄」
「……何でだよ。逆だろ逆」
「ハジメテが、悟浄で良かった」
 俺は八戒が自分から話すことには何でも耳を傾けたが、八戒の過去に興味があるかといえば、別になかった。どうであれ、今目の前にいる八戒に笑っていてほしいと、強く、思う。
 八戒の顎に指を添えて、遠慮なく唇を奪った。きょとんと見返したその顔が、何だか幼い。
「……悪かったな、貰っちまってよ」
 八戒は軽く目を見開いた後に、ふふ、と笑み崩れた。
「……さすが色男ですね」
 そう言って俺の胸に顔を埋めた八戒の声は、ほんの少し震えていた。ゆるりと抱き締めると、縋り付いてきた八戒の指先が、背に食い込む。その痛みと、八戒の熱を心地良く感じながら、俺はゆっくりと目を閉じた。


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