三蔵は仁王立ちでコンドームを装着する。こんな時も彼は堂々としているのだなと、はじめての時はちょっと笑ってしまいそうになった。三蔵は僕の身体を返すと、後ろから一気に貫いた。僕は声を殺して、荒い息に逃がした。
三蔵はすぐにピストンを始め、僕は枕をつかんだ。三蔵のセックスはいつもこうだ。基本的に彼が気持ち良くイくことを目的としている。僕の方はといえば、まあ気持ち良くないこともなく、微妙なところだ。彼のシンプルなセックスは、何故だか僕を安心させた。
手慰み程度に、三蔵は僕の乳首や性器を愛撫する。僕はじれったい思いをするのだけれど、言葉のないセックスで何かを要求するのは躊躇われたし、彼の思うままに扱われることには確かな快感があった。三蔵は一度陰茎を引き抜いて僕を仰向けに転がすと、身体をキツく折り曲げて、正面から挿入した。三蔵の射精を、僕は腰の震えと、微妙な息の乱れで知った。
「……悪ぃ、痛いか?」
その夜、僕は悟浄に抱かれた。いつもより前戯が短く、入る時にやや抵抗があったが、痛いという程でもない。僕が大丈夫です、と答えると、悟浄は僕の目元にキスを落とした。
「……悟浄」
「ん?」
「……めちゃくちゃにして下さい」
悟浄は明らかに困った顔をした。
「……めちゃくちゃっつってもな」
「貴方のしたいようにして下さい。痛くてもいいです」
「……俺、相手が痛そうだと萎えるんだよな」
悟浄は僕たちの繋がっている箇所の際を、ゆるりと撫でた。
「あっ……」
「俺のセックスじゃ、物足りない?」
他意の無さそうな言い方ではあったが、僕の心臓は激しく脈打った。
悟浄が腰を動かし始めると、僕の身体はたちまち悟浄を受け入れる為の容れ物になってしまって、はしたない喘ぎ声が止められない。
「ああ、ああっ、あっ」
「……すげ、キツ」
悟浄に悦んでほしくて、僕はそこを締めつける。腰を上げ、脚を沿わせる。貴方に馴染むことだけを考える。貴方が僕に何をしても、僕は貴方を許すから。貴方の欲望も激情も、きっと全部受け止めるから。
だから。